デザイン思考はブロガーにとって必須の思考法だといまさら気付いた件

皆さん、こんにちは、やぐまです( yahgooma_re4gl

突然ですけど「デザイン思考」ってご存知ですか?

私は今まで知らなかったのですが、これがブロガーにとって必須の思考法だと気付いたので紹介したいと思います。

 

出会ったきっかけ

たまたま、職場で回覧されていた雑誌の中に「デザイン思考」を紹介している記事がありまして、読んだ瞬間にビビーンと回路が繋がったんです。

記事の著者は入山章栄さん。早稲田大学ビジネススクール准教授で「DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー」で連載をされています。

以下の雑誌に関連した内容が書かれています。

デザイン思考とは

デザイン思考(DesignThinking)とは、様々定義がありますが一般的には以下のように捉えられているようです。

デザイナーがデザインを行う過程で用いる特有の認知的活動
出典:Wikipedia デザイン思考

デザイン思考は1960年代から原型が登場しはじめ、1990年代から2000年代にかけてビジネスに転用されたことで注目を集めた。

その後、2005年からスタンフォード大学d.Schoolで「デザイン思考」が教えられはじめ、最近では、東京大学教養学部で人気の授業でも「デザイン思考」がベースになっているそうです。

デザイン思考の特徴

デザイン思考の特徴としては以下の4つが挙げられる。

  1.  把握した課題から導き出した解決策を実験的に試し改良していく
  2.  この世に絶対的な正解などないという前提に立つ
  3.  正確性より「自分たちはこうだと考える」という主観を重視する
  4.  解決策がある程度見いだせたらすぐ試すまず動いてからまた考える

この4点を見た時に、多くのブロガーさんやアフィリエイターさんが言っていることが「デザイン思考」に基づいていると気付きました。

1. 記事を書く
2. それがどのように評価されているか調べる(サチコとかアナリティクスとか)
3. 解決策を考えてリライト

大事なことは、間違っていても思い込みでもいいから試すということ!

ありがとう「デザイン思考」僕頑張る!

デザイン思考からの発展

実は、今回の記事は「デザイン思考」自体を紹介する記事ではありませんでした。今注目されている「センスメイキング理論」の説明で「デザイン思考」が引き合いに出されているのでした。

センスメイキング理論

センスメイキング理論とは、発展途上の分野で定義も様々あるが、入山氏の解釈では「組織のメンバー・周囲のステークホルダーが事象の意味について納得し、それを集約させるプロセス」としている。

センスメイキング理論は「組織論」であり、先行きが見通せない状況下でどのように経営を行っていくのか?という点にフォーカスした理論。

ミシガン大学のカール・ワイク氏が提唱し、今グローバル企業を中心に注目を集めている。

センスメイキング理論で大事なことは2つ。1点目が「組織のメンバーが納得した意味が正しくなくてもいい」ということ。2つ目が「納得したならば、全員でその方向に突き進むことで道が拓ける」ということ。

実はこの話を聞いてもう一つビビーンときたことがあります。
2つ目の「全員でその方向に突き進む」という点が私が銀行員2年目の時の支店長が言っている言葉と全く同じだったんです!
ただ、当時の私は頭でっかちで反抗期の中学生みたいだったので全く納得できずに一人であらぬ方向にいっていました。
まさに今回の記事で「センスメイキング」したという。。。支店長いまさらながらスミマセンでした
センスメイキング理論を取り入れている企業は、超長期の視点で未来を描き、それを従業員が納得し共有、さらにそれに向かって突き進んでいるそうです。
具体的には、アメリカの世界的化学メーカー『デュポン』や『シーメンス』『GE(ゼネラルエレクトリック)』『ユニリーバ』などが数十年から100年単位での未来を真剣に議論しビジョンとして共有しているんだとか。うーん100年は長い!
そのような取り組みは今、日本にも広がっており、トップ企業の経営者は「未来のビジョン」を大切にし、それについて発言していると言われると、確かにその通りと首肯できる。

意味のイノベーション

デザイン思考の書籍を片っ端から検索する中で、どうやらヨーロッパでは「デザイン思考」と両輪を為す「意味のイノベーション(デザイン・ドリブン・イノベーション)」というものがあると知りました。

その第一人者であるロベルト・ベルガンディ氏はインタビューで、家具販売店として世界的に成功している『イケア』について、以下のように発言しています。

イケアに行って一緒に棚を作ろうよというほうが、ビデオゲームをやるよりも意味がある。安いから自作するだけではないのです。家族で楽しむという積極的な意味がそこに見出せるから、手間暇かけて家具を作るのです。

それはすなわち、「家庭での経験」を提案するということでもあります。イケアは家具を売る場所から学習する場所に変わっていったんです。これが意味の変革(イノベーション)です。

引用:ユーザーを虜にする「意味のイノベーション」 WORKSIGHTより

家具はこれまで「長持ちして使い心地がいいもの」が”良い”とされてきましたが、イケアは家具に「作って学習する」という「意味のイノベーション」を起こし、別の”良い”を提案したと言えます。

「意味のイノベーション」によって、一見すると売れそうもないものが売れるようになる可能性があるわけです。

もちろんベースには「デザイン思考」があるので、この2つは切っても切れない関係です。

まとめ

「デザイン思考」がブロガーにとって必須の思考法だとあらためて気付かされました。

「デザイン思考」自体は非常に歴史があるのですが、ビジネスに応用されるようになってまだ20年程度。基本的には経営者としてどのように考えるかということに軸足が置かれているので、一人で頑張るブロガーやアフィリエイターには無縁のようにも思えます。

しかし、多くのブロガーさん、アフィリエイターさんが「記事を書く」ことを何より重要視する意味が「デザイン思考」を知ることでやっと理解できたように思います。

 

理解することと行動することは全く別の能力!

 

理解して、行動することではじめて何かを得ることができます。

これからも、歩みは遅くとも、着実に実現していきます。