これまで、選手の『総合値』と《チーム総合値》について解説してきましたが、今回は、試合で戦術有利を取ったときの数値上昇分を解説します。
最近では、監督のアビリティとして、「戦術指導Lv4」や「知将の戦術対策指導」「賢将の戦術対策指導・改」などが登場し、戦術有利を取ったときの関係が複雑になってきました。
戦術は有利が取れれば、それだけでOKな時代ではなくなりつつあります。
正確な数値は出せなくても、どのくらいになるのか、どの要素が絡んでいるのか理解するだけでも、ちがってくると思います。
計算はこれまでで最高難度ですが、実例をいれて解説していきます。
戦術の有利・不利について
サカつくRTWにおいては、5つの戦術があり「バランス」戦術以外は、有利な戦術、不利な戦術が存在します。具体的には以下のようになっています。
例えば、「カウンター」であれば、「中央突破」に有利で、「サイドアタック」に不利となります。
戦術有利時の上昇値(基本)
戦術有利については、監督や選手の得意戦術に関係なく「自チームの戦術」と「相手チームの戦術」の相性で自チームが有利になっていれば、一定割合の数値がプラス表示されます。
以下のチームは、スタメン11人の得意戦術が「カウンター」で監督は「サイドアタック」が得意戦術のミクレス監督です。
このチームで、チーム戦術を「中央突破」にして「ポゼッション」のチームに挑むと以下のような表示になります。
戦術「中央突破」の右に「+9,735」と表示されています。これが戦術有利の時に基本として上昇する数値です。
《チーム総合値》の「55,186」に対して約17.6%程度の数値上昇が確認できます。
戦術有利の時の上昇分を「戦術有利ボーナス」として、解説していきます。
戦術有利ボーナスの計算
戦術有利ボーナスには基礎となる数値が存在し、その数値に上昇割合をかけることで計算できます。
この基礎となる数値を【チーム戦術値】と定義し、まずはこの数値の計算方法を解説します。
【チーム戦術値】の計算
【チーム戦術値】はスタメン11人のOFF、DEF、TEC、MEN、STA、PHYの合計です。
各選手のレーダーチャートをタップすると、それぞれの数値が表示されます。
これらの数値は、シュートなどの数値から簡単に計算できます(端数は切り上げ)。
- OFF:(ドリブル+シュート+パス)÷3
- DEF:(タックル+パスカット+マーク)÷3
※GKは(セービング+ハイボール+飛び出し)÷3 - TEC:(トラップ+キープ力+プレイスキック)÷3
- MEN:精神力
- STA:スタミナ
- PHY:(スピード+パワー)÷2
OFFなどの数値は、監督や選手の得意戦術が一致することで内部の『能力値』が上昇するため、その場合には、見た目の数値の合計と【チーム戦術値】が違ってきます。
【チーム戦術値】から戦術有利ボーナスを求める
先ほどのチームで【チーム戦術値】を計算してみます。
イリチッチ | ベルハイス | ケイタ・バルデ | バークリー | グティエレス | ディアラワ | ジョー・ゴメス | マルシッチ | コールマン | ムリージョ | ヤクポヴィッチ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
OFF | 837 | 1,091 | 645 | 912 | 1,016 | 250 | 354 | 644 | 1,024 | 312 | 229 |
DFF | 125 | 130 | 654 | 496 | 250 | 1,166 | 1,133 | 1,435 | 125 | 1,218 | 1,332 |
TEC | 1,024 | 847 | 437 | 645 | 1,057 | 375 | 437 | 450 | 895 | 312 | 375 |
MEN | 562 | 562 | 925 | 562 | 562 | 1,120 | 849 | 638 | 562 | 724 | 974 |
STA | 686 | 906 | 1,295 | 1,099 | 562 | 1,025 | 974 | 712 | 1,086 | 1,049 | 250 |
PHY | 1,005 | 771 | 894 | 699 | 562 | 849 | 811 | 712 | 718 | 958 | 781 |
小計 | 4,239 | 4,307 | 4,850 | 4,413 | 4,009 | 4,785 | 4,558 | 4,591 | 4,410 | 4,573 | 3,941 |
各選手の数値を合計すると「48,676」となります。
「戦術有利ボーナス」は9,375でしたから、9,375÷48,676=0.1999958…となり、「戦術有利ボーナス」の上昇率が20%と推察されます。
最初に計算した約17.6%よりキリのいい数値になっていそうです。
試しに検算してみると、48,676×20%=9,735.2となり、いつものお約束で端数を「切り上げ処理」をすると「9,736」で、表示の数値とズレてしまいます。
いろいろなパターンを検証してみたところ、なぜかお約束の「切り上げ処理」ではなく、ここだけ「切り捨て処理」しないとダメみたいでした。
ということで、「戦術有利ボーナス」の基本(監督、選手の得意戦術にかかわらず、自チーム戦術が有利な状態になったときに基本として上昇する数値)は【チーム戦術値】×20%(端数は切り捨て)となります。
監督アビリティによる効果
監督アビリティの中には、戦術有利の際に追加で「戦術有利ボーナス」をアップまたはダウンさせる効果をもったものがあります。
「戦術指導」と「戦術対策指導」です。
戦術指導
戦術指導のアビリティにはレベルがあり、公式Wikiで確認したところ、以下のようになっています。
- 戦術指導Lv.1
- 戦術指導Lv.3
- 戦術指導Lv.3・改
- 戦術指導Lv.4
最新の★5監督は、戦術指導Lv.4となっていて「チーム戦力がさらに極大アップする」という強力なアビリティになっています。
戦術対策指導
戦術対策指導は、前述した戦術指導による上昇分を打ち消す効果をもったアビリティです。
たとえば、自チームが戦術有利(相手チームにとっては戦術不利)をとった時に、相手監督が「戦術対策指導」を持っていた場合には以下のように、対戦画面上で「DOWN」と表示されて、「戦術有利ボーナス」をかなり減少させられるので、厄介です。
逆に、自チームが戦術不利になった場合には、「戦術対策指導」を持った監督であれば、相手の「戦術有利ボーナス」をかなり減少させることが可能です。
監督アビリティの効果検証
結論から述べると、監督アビリティ「戦術指導」の効果は以下のようになっています。
- 戦術指導Lv.1(中アップ)・・・+10%
- 戦術指導Lv.3(特大アップ)・・・+20%
- 戦術指導Lv.3・改(超特大アップ)・・・+30%
- 戦術指導Lv.4(極大アップ)・・・+40%
また、「戦術対策指導」の効果は以下のようになっています。
- 知将の戦術対策指導、賢将の戦術対策指導(特大ダウン)・・・▲20%
- 賢将の戦術対策指導・改(超特大ダウン)・・・▲30%
「戦術有利ボーナス」は戦術有利を取ると、一律で【チーム戦術値】×20%上昇しますが、仮に戦術指導Lv.4のアビリティを持った監督であれば、20%+40%=60%となり、【チーム戦術値】×60%の「戦術有利ボーナス」が受けられることになります。
また、「戦術対策指導」でダウンとなる場合には、上記の計算式から減算する形になります。
例えば、戦術指導Lv.4の中央突破リドルガ監督が、ポゼッションのザガリオ監督と対戦した場合には、一律20%、戦術指導Lv.4(+40%)、賢将の戦術対策指導・改(▲30%)の合算となり、「戦術有利ボーナス」は、【チーム戦術値】×30%となります。
ここで、重要なのは、監督アビリティ「戦術指導」は、戦術有利となった場合に増加する基本の20%に追加される効果であることです。
さらに、「戦術対策指導」は、「戦術指導」で追加される効果を打ち消すアビリティであるため、戦術有利となった場合に基本で増加する20%部分は影響を受けません。
つまり、どんなに「戦術対策指導」の効果が大きくても、戦術有利ならば【チーム戦術値】×20%は確保されるということです。
まとめ
今回は「戦術有利ボーナス」について、分析・検証しましたが、非常に大きな効果であることがわかりましたが、この検証で新たな疑問も湧きました。
それは、大アップなどの文言による上昇率の違いについてです。
以前、得意戦術◎(能力大アップ)は+30%であることを実証しましたが、どうやら監督アビリティの大アップは+30%ではないようです。
というのも、ご覧いただいたように、特大アップが+20%、超特大アップが+30%でしたから、大アップは少なくとも特大アップの+20%より低いと考えられるからです。
特徴における文言と監督アビリティの文言では上昇率が違うのだと思います。
では、他の監督アビリティはどうか?特に「OFF対策指導・改」「DEF対策指導・改」の効果がどうなるのか?非常に気になっていますが、現状検証する方法がありません。
今後、検証できるような監督アビリティが出てくるのか気になるところではありますが、今回はここまでになります。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。
それでは、良きサカつくライフを!