ハリルホジッチ監督の電撃解任から、気が付けば2カ月。
西野新監督の初陣は厳しい結果となりました。
これで31日には日本代表23名が発表されるんですから、西野監督をはじめ首脳陣は今日眠れないでしょう。
完敗の理由はなんだったのか?
気になる23人の日本代表は?
勝手ながら分析・予想したいと思います。
ガーナに完敗した理由
先ず、今日の試合で大きな要因は「ピコ最悪」ということです。
どうゆうことか?
「ピッチコンディションが最悪だった」
略して「ピコ最悪」
ま、待って〜帰らないで〜
ひどい雨でした。西野監督雨男なんでしょうか?
仮に今回選ばれた27人から23人を選ぶとしたら、こんな「ピコ最悪」の状況で本当のパフォーマンスを発揮できたのか?甚だ疑問です。
もちろん、W杯当日だって大雨かもしれませんし、どんなコンディションでも対応する能力が必要でしょう。
でも、やはり基本となるのは晴れた日のピッチでボールを操る能力だと思います。西野監督が重視していた「選手の状態の良し悪し」。それは雨の日に測れるものだったんでしょうか?その点はちょっと残念です。
失点した場面を振り返る
失点した場面は前半、後半いずれも早い時間帯でした。
まずは、前半に失点した場面から
今回、ハリル前監督が多用していた4バックから3バックに変更したことが大きく注目されていました。しかも真ん中が長谷部。。。(これについては後でも書きたいと思います)
開始早々、3バックの弱点でもあるサイドの空いたスペースに切り込まれて、きっちりクロスを上げられ、あわや失点か?というシーンがありました。
かろうじてクロスが長くて失点には至りませんでしたが、ゴール前でガーナの選手がメッチャ飛んでて、アフリカの身体能力の高さをまざまざと見せつけられました。
その直後、カウンター気味のロングボールがペナルティエリア付近のガーナの選手に入ってきて、それを槙野が後ろから潰してしまったような格好でファールを取られ、ガーナの直接フリーキックに。
この直接FKがサインプレーのような感じでカベの間を抜かれてあっさりと失点してしまいました。
正直、「ピコ最悪」なわけですから、カベの上を巻いてくるようなシュートより、低い弾道のシュートを警戒する場面なんですが、カベで見えにくかったとはいえ、止められなかったのか?と思ってしまいます。
もちろん、ガーナ側の動きとシュートの精度が良かったこともあったんですが、テレビの実況で松木さんも指摘していた通り、連携ミスが大きな要因でしょう。
ゴール前の直接FKではカベはどのように動くのか?そうゆう練習が足りてなかったのだと思います。プラスして「ピコ最悪」だったことも考慮した対策も不十分だったと分析します。
後半開始早々の失点
後半から、香川が投入されました。
正直、あまり期待はしていなかったのですが、香川を起点にしていい場面をいくつか作っていました。
しかし、ここでも連携ミスが起こってしまいます。
カウンターのロングボールにガーナの選手、日本のDFとGKが重なるような形になり、結局ガーナの選手をGK川島が引っ掛けてしまうような感じでPKを取られて、2失点目となりました。
「ピコ最悪」そして「アフリカのフィジカル」を警戒して、川島も早目に飛び出したくなったのでしょう。おそらく「ピコ最悪」でなければ、川島も飛び出さずにDFに任せていたのではないでしょうか?
しかし、結果的にこれが裏目にでて、PKを与え、キッチリ沈められました。
W杯ではこのような連携ミスをやっていては、勝てません
そういう意味ではいい教訓になったのではないでしょうか?
失点の場面以外で気になったこと
失点の場面だけではなく、あらゆる場面で連携ミスが目立ちました。
特に2点目を失ってからは、明らかに中盤でのガーナ選手の動きが悪く、カウンター狙いが見え見えでした。
当然、日本は攻勢にでて、パスを回し崩そうとしていましたが、ここぞの場面でパスミスが多く、逆にカウンターでガーナに追加点を取られてもおかしくない状態でした。
途中で実況のアナウンサーが「ちょっと合いませんでしたね」なんて言ってましたが、「ちょっと」どころか「全く」合ってなかったです。
そのくらい連携が悪かったです。
もう一つは、選手個々の動きです。
ここ最近使ってこなかった、3バックを採用し、しかも、真ん中に長谷部を起用するという、個人的にはハテナが3つぐらいつく感じでした。
しかも、長友と原口がディフェンスに下がってくる場面があり、5バック気味で原口の良さがあまり見られませんでした。(元々原口は好きじゃないですけど)
加えて、長谷部が真ん中にいるからか、なぜか吉田がグイグイあがっていって、クロスをあげる場面なんかもあり、正直これってどうなの?と思いました。
敗因のまとめ
まず、「ピコ最悪」(しつこい)
次に、急造チームにありがちな「連携ミス」「連携不足」
システムへの「習熟度の低さ」
この3つだと思います。
基本的にW杯の相手はみな格上ですし、無失点で切り抜けるというのは虫が良すぎるでしょう。でも、今回のように自滅して点を取られて、しかもこっちが点を取れないのでは、予選リーグ突破どころの話ではないです。
ただし、敗因のうち2つは、しっかりとチーム練習を積み重ねることで改善が望めるものでもあります。23人が選ばれてからの時間は限られていますが、チーム全体の練習で解決していってほしいと思います。
W杯日本代表23人を大胆予想
今回の試合を受けて、果たして今回招集された27人の中から選ぶのか?それともサプライズで招集される誰かがいるのか?注目されます。
そこで個人的な予想をありがちな消去法で考えていきたいと思います。
GK3人はほぼ確定
GKは今回招集された「川島」「東口」「中村」の3人で99%決まりでしょう。
ガーナ戦でスタメンフル出場の「川島」は、決していいパフォーマンスではなかったですが、今回招集された中での最年長である経験を買われてといったところです。
「東口」は現在バットマン状態で怪我の状態が気になりますが、2番手として。
「中村」は最近Jリーグでもいい動きをしていますので、3番手として。
W杯ではGK3人枠は外せませんので、これはほぼ決まりです。ただし、正GK「川島」の状態次第では、W杯中に世代交代が起こる可能性もあります、「川島」自身もそのパターンでしたしね。
とりあえす、川島は、所属チームがメスだからって、オスになろうとヒゲ生やすのはやめておけ!似合ってないぞ!
個人的にはサガン鳥栖の「権田」に復帰してほしいんですけど、ちょっと厳しいですかね。
残り20人枠をどう振り分けるか?
GKが3人とすると、残りが20人になります。
今回のガーナ戦では、GK以外が24人選ばれているので、この中から選ばれるなら4人が落選です。もし、サプライズで今回招集されなかった人が選ばれるなら5人ないし6人が脱落となります。
早速、DFから予想していきます。
DFは半数が試合に出られず
今回招集されたDF登録は8人。
「長友」「吉田」「槙野」「酒井(高)」は試合に出ましたが、「植田」「昌子」「遠藤」「酒井(宏)」は試合に出られませんでした。
試合の流れ的に点を取りに行く展開になり、センターバックの「植田」「昌子」は可哀相でしたけど、色々こなせるイメージのある「遠藤」「酒井(宏)」は使われてもおかしくなかっただけに、厳しいのかもしれません。
ただ、今回気になったのは、MF登録の「長谷部」を3バックの真ん中に起用したこと。
「長谷部」をあそこで使うくらいなら「今野」や「森重」がいたらいいんじゃねぇの?と思ってしまいます。(今野はケガで出れないらしい、コンちゃんには出てほしかったなぁ、僕は悲しいよ)
仮にボランチでもDFでもいけるタイプを入れるのだとしたら、DFは8人も必要じゃなく、6ないし7人でいいって感じかな。
「長友」「吉田」は確定で、ムードメーカーっぽい「槙野」をどうするか悩む。
「植田」「昌子」のアントラーズコンビは二人揃って使ったほうが連携上良さげなだけにどっちかにするくらいなら、どっちも落としたいですね〜
試合に出られなかった「遠藤」「酒井(宏)」のコンディションがどうなのか?気になりますが、個人的には以下のようにしたいと思います。
「長友」「吉田」「植田」「昌子」「酒井(高)」「酒井(宏)」「森重」の7名。
サプライズで森重を招集してみました。
MFは出られなかった方が少ない
MF登録は11人招集され、出られなかったのは「乾」「三竿」の2名だけ。
海外でも実績のある「乾」に比べ、ケガをした広島「青山」の代役として急遽招集された感の強い「三竿」はかなり厳しいと言わざるを得ません。
ガーナ戦MFで唯一フル出場の「大島」はかなり評価されているのか?とも思いましたが、試合中(特に後半)明らかに動きが悪くなっていました。ただ、守備的MFとしては「長谷部」「山口」の2枚では厳しいので「井手口」「大島」の若手二人には頑張って欲しいところ。
攻撃的MFでは「本田」「香川」のベテラン二人が試合に出ていますが、個人的には「香川」に軍配が上がります。
ケガ明けでコンディションに心配がありましたが、後半開始からの攻撃陣の中心になったのは間違いなく「香川」でした。プラス途中から入った「柴崎」のクロスがいいアクセントになっていたと思います。
できれば、ゴールを奪ってほしかったんですが、それでも23人入りをアピールできたと思います。
話はそれますけど、「香川」の凄さってなんだと思いますか?
私は、「トラップの上手さ」だと思っています。ドルトムントで大活躍していた時の足下に吸い付くようなトラップは鳥肌ものです。シュートやドリブルはトラップの上手さがあるからこそで、少しでもトラップミスをすれば決定機を逃してしまいますから。
相変わらず、得点力不足に悩む日本代表。
もちろん得点はFWの仕事ですが、攻撃的MFの動きも欠かせません。そういう意味では、西野監督にサプライズを起こしてほしいのが、攻撃的MFの選考です。
ハーフタイムに流れた16歳のプロサッカー選手「久保建英」のCMが意味深でしたが、ないですかね(^_^;)
海外で活躍中の「中島」「森岡」の方が可能性ありそうですかね?
ということで私の予想は以下の通り。
守備的MF「長谷部」「山口」「大島」「井手口」
攻撃的MF「香川」「柴崎」「乾」「宇佐美」「中島」
「本田」を入れるかどうか悩みましたが、外しました。代わりにサプライズ「中島」。
わざわざ「本田」を呼んだからには外しそうもないですけど、今の状況からすると変化が必要かと思います。
得点力不足のFWはどうする
前回は「大久保」がサプライズ招集だったFW。結局、好影響があったとは思えませんでしたけど、過去に一番サプライズが起きやすいのがFWです。(カズしかり、巻しかり、大久保しかり)
今回は、登録上4人しかいなくて、出てないのはジャガー「浅野」だけ。
でも、点を決めた人はいないわけで、出てなくても一緒かな!?むしろ、「岡崎」「武藤」の連携ミスが目立った感じで、逆に悩んでしまいますね〜
海外だとヘント「久保」がなんで呼ばれなかったのか、個人的に腑に落ちないですし、Jリーグでも「金崎」や「柿谷」「杉本」あたりは呼ばれてもおかしくないと思います。
ということで、FWは以下のように予想します。
「大迫」「武藤」「浅野」「久保」の4名。
ベテラン「岡崎」は外しました。「金崎」も入れたいところですが、タイプ的には「大迫」「武藤」とかぶっているので、諦めました。
マジで大胆なベテランカットを
今回「本田」「岡崎」のベテランを大胆にカットしてみました。
正直、二人がいたほうが連携的にはプラスかもしれませんけど、それ以上に得点力向上が必須だと思います。
予選リーグで2勝できないと突破はかなり厳しくなりますから、勝つためには点を取るしかありません!
ケガ明けながらも、いいパフォーマンスを見せた「香川」を中心に、海外で活躍する「中島」「久保」の二人が点を取ってくれるのを願います。
岡田監督の「外れるのはカズ、三浦カズ」のような名言が西野監督から聞かれるのか?発表が楽しみです。