皆さん、こんにちはやぐまです(yahgooma_re4gl)です。
年末年始に本を色々読み返していたんですけど、かれこれ10年近く前に買った本がすごく参考になってので紹介します。
行動経済学〜経済は「感情」で動いている〜
こちらの本は、初版2006年5月20日となっており、私の手元にあるのも初版本なので、おそらく10年近く前に買った本だと思います。
銀行員時代に東京で資金運用業務をしていた時に収益が上がらなくて買った記憶があります。
でも、残念ながら途中で読むのをやめていました。
なぜなら、非常に難しいんですよこの本!
本文だけで370ページ近くあるので、新書のくせにやたらと分厚いし、専門用語も飛び交うので頭がショートする感じです。
間違いなく入門書ではない
行動経済学の論点を網羅しているため、入門書のように感じてしまいそうですけど、初学者が手にとっても、頭に残らないと思います。
また、2002年のノーベル経済学賞を行動経済学の権威カーネマン教授が受賞したことを1つのきっかけにしているため、少し内容も古くなっていることにも注意が必要です。
2017年のノーベル経済学賞に行動経済学の大家であるセイラー教授が選ばれていますが、本書の中にもセイラー教授の研究がいくつか紹介されています。
それでもオススメする理由
散々、いいところが無いように言っていますが、それでもオススメする理由があります。
それは、根拠となる論文や書籍を検索するのに役立つということです。
残念ながら、行動経済学の書籍を探そうと思っても、なかなか有名な研究者の名前が出てこないのが現状です。
ノーベル経済学賞を受賞した、カーネマン教授やセイラー教授であれば、直接検索できるのでいいのですが、それ以外は?と聞かれても正直わからないことが多いです。
本書には「主要参考文献」として10頁程度を割いて掲載しており、ここから著名な研究者の名前を探すことができますし、内容でも「このような研究をしている」と紹介されているので、興味を持った論点で検索をかけることができます。
例えば、こちらの本の著者であるE.シャフィールなども私は本書の「主要参考文献」から名前を探してたどり着きました。
いつも「時間がない」あなたに: 欠乏の行動経済学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
一気読みするにはかなりヘビーな本書ですが、行動経済学のポータルブックとして手元にとっておきたい一冊です。
ご興味があれば、是非どうぞ!