皆さんこんにちは、やぐまです
7/9に地方公会計検定という検定試験を受けてきました
今回で3回目、2級の試験は今回が初めてということで、まだ出来たてホヤホヤの検定試験なんです
そもそも、地方公会計とは?
地方公会計とは、地方公共団体(国、都道府県、市町村)の新しい考え方です。
地方公共団体は、単式簿記といって、お金の流れ(キャッシュフロー)に着目した会計制度を取っていますが、これだと、資産や負債の状況(ストック)が見えにくいということで、一般企業の会計制度である複式簿記を積極的に導入していこうという考え方です。
よく、国と地方の借金総額が1500兆円!などと言われていますが、これまでの単式簿記の考え方だと、これが見えにくいんです。
なぜなら、お金の流れしか見てませんから、例えば、小学校を立てるために100億円必要なので50億は国の補助金、残りは借金で賄いました。と予算書や決算書に記載されるだけで、小学校(建物)の資産価格が記載されているものが見えなかったんです。
お金の流れだけで見ると
税金だろうが、国の補助金だろうが、借金だろうが、『収入』で一括りにされて
職員の給与費だろうが、建設費だろうが、借金の返済だろうが、『支出』で一括りにされるんです。
一般の感覚で言えば、給料でもらう10万円とサラ金で借り入れする10万円は全く性質が違いますよね!?
でも、地方公共団体の予算・決算の考え方では、どちらも『収入』になるんです。
そんな考え方だったら、すぐに破綻してしまうよ!と思ってしまう方もいるでしょうが、そうはならないんです。だって、毎年のお金の流れつまりは、収入−支出は必ずプラスになっているので、(その年に限って言えば)破綻しようがないんです。
もちろん、足りない分は借金をしているんで、将来世代につけを回しているわけですから、将来世代がドンドン首を締められているんです。
脱線してしまいましたが、将来世代へのつけを回す行為を止めるためにも、現状をしっかりと把握しなければならないわけで、そのために地方公会計という複式簿記に沿った、手法が考えられたわけです。
基本は簿記なんだけど・・・
地方公会計は、複式簿記なんですけど、これまで単式簿記でやっていたものを複式簿記に変換するだけではなく、地方公共団体に合わせた形にしているため、
クセがすごいんです!(by 千鳥ノブ)
地方公会計でしか使わない『用語』や『勘定科目』のオンパレード!
「損益計算書(PL)」が「行政コスト計算書」だったり
「税収等」「税収等収入」「国県等補助金」「国県等補助金収入」だったり
とりあえず、通常の企業会計ではお目にかかれないものばかりでした
本題の地方公会計2級について
レベルは簿記3級クラス?
個人的な感覚としては、内容は簿記3級クラスです!
仕訳処理や減価償却計算などは、本当に基本ができていればできるレベルではっきり言って簡単です(私は日商簿記検定2級合格者です)
ただ、繰り返しになりますが、
クセがすごいんで
そこに慣れるのがちょっと苦労しました。
テキストや問題集は?
公式のテキストと問題集が販売されています。
私は、問題集しか購入していませんが、正直失敗でした!
なぜなら、問題集の解答に解説がほとんどないので、どうゆう理屈でそうなるのかがよくわかりませんでした(泣)
もし、独学で簿記もやったことがない人は、テキストと問題集を一緒に買いましょう!
公式プレテストが最強の受験対策だった?
本番のテストを見て、驚愕しました。
公式プレテストそっくりでした。
特に、最後の総合問題は、数字が違うだけで、内容は同じでした・・・
私は、2週間前と当日午前中にプレテストを解いていたので本番ははっきり言って楽勝でした。
追記 7/10 解答速報が出てましたが、自己採点では合格でした^^
追々記 7/20 正式に合格通知が来ました!解答速報通りの点数で合格しました!