これまで《チーム総合値》の計算方法を紹介してきました。
これまで紹介してきたのは、各種バフ単体での効果でした。
今回は《チーム総合値》に影響を与える各種バフが重複した場合にどのように計算するか解説・検証してみます。
より実戦に近い形になりますので、参考にしてみてください。
《チーム総合値》に影響を与える各種バフ
《チーム総合値》に影響を与える各種バフには、以下の3つがあります。
- 監督バフ(監督の戦術得意度による上昇分)
- 得意戦術バフ(選手の得意戦術による上昇分)
- BNDバフ(バンディエラ特徴による上昇分)
簡単に解説すると以下のようになります。
監督バフ
自チームの戦術と監督の得意戦術が一致している場合に選手の『能力値』が上昇し《チーム総合値》が上昇します。これを監督バフと呼ぶことにします。
上昇割合は、監督の戦術得意度によって変動します。
戦術得意度 | 上昇率 | (参考) 監督の★ |
Lv.1 | 1% | ★1 |
Lv.2 | 3% | ★2,3 |
Lv.3 | 5% | ★4 |
Lv.4 | 10% | ★5 |
Lv.5 | 15% | 〃 |
Lv.6 | 20% | 〃 |
Lv.7 | 35% | 〃 |
Lv.8 | 36% | ★6 |
2023年1月時点の監督では、得意度Lv.8が登場し、自チーム戦術を監督の得意戦術と一致させることでスタメン選手の『能力値』を36%上昇させることが可能です。
得意戦術バフ
自チームの戦術と各選手の得意戦術が一致した場合に選手の『能力値』が上昇し《チーム総合値》が上昇します。これを得意戦術バフと呼ぶことにします。
限界突破回数が0~2回の選手は「得意戦術〇:能力が中アップする」=上昇率10%
限界突破回数が3~5回の選手は「得意戦術◎:能力が大アップする」=上昇率30%
となります。詳しくは以下の記事を参照してください。
BNDバフ
バンディエラ特徴によって、特定の対象選手の『能力値』が上昇し《チーム総合値》が上昇します。これをBNDバフと呼ぶことにします。
BNDバフは最大で15%上昇させる効果があります。詳しくは、以下の記事を参照してください。
各種バフが重複した場合の効果を検証
今回は、得意戦術が「中央突破」のヴィエリ選手と残り10人が得意戦術「カウンター」のチームを使用します。
監督は、得意戦術が「中央突破」のリドルガ監督を使用します。
自チーム戦術が「バランス」になっていますので、ここから「中央突破」に変更することで、監督バフと得意戦術バフがかかります。
自チーム戦術を「中央突破」に変更した結果がこちらになります。
《チーム総合値》が63,942から79,520に上昇しましたので、15,578(=79,520-63,942)が監督バフと得意戦術バフの合計になります。
監督バフの計算
監督バフは、監督の戦術得意度によって、各選手の『能力値』が内部的に上昇します。
リドルガ監督は、戦術得意度Lv.6ですから20%の上昇です。
ここからは、いつものやぐま式です。
今回は、スタメン11人分を計算しますので、さすがに全員分を載せるのは長くなりすぎるため、一例として1人分(RWGのベルハイス選手)だけ載せておきます。
ベルハイス選手の『能力値』は以下のようになっています。
「ベルハイス」 | 基本能力 | プレースタイル | 小計① |
ドリブル | 1,064 | 325 | 1,389 |
シュート | 754 | 225 | 979 |
パス | 754 | 150 | 904 |
タックル | 130 | 0 | 130 |
パスカット | 130 | 0 | 130 |
マーク | 130 | 0 | 130 |
トラップ | 754 | 175 | 929 |
キープ | 806 | 0 | 806 |
プレイスキック | 806 | 0 | 806 |
精神 | 562 | 0 | 562 |
スタミナ | 806 | 100 | 906 |
スピード | 806 | 125 | 931 |
パワー | 611 | 0 | 611 |
合計 | 9,213 |
この項目ごとに上昇率をかけます。
監督バフは20%ですから、小計①に20%をかけて、端数切り上げ処理し、小計①に加算します。
「ベルハイス」 | 小計① | 20% | 切り上げ後 | 小計② |
ドリブル | 1,389 | 277.8 | 278 | 1,667 |
シュート | 979 | 195.8 | 196 | 1,175 |
パス | 904 | 180.8 | 181 | 1,085 |
タックル | 130 | 26.0 | 26 | 156 |
パスカット | 130 | 26.0 | 26 | 156 |
マーク | 130 | 26.0 | 26 | 156 |
トラップ | 929 | 185.8 | 186 | 1,115 |
キープ | 806 | 161.2 | 162 | 968 |
プレイスキック | 806 | 161.2 | 162 | 968 |
精神 | 562 | 112.4 | 113 | 675 |
スタミナ | 906 | 181.2 | 182 | 1,088 |
スピード | 931 | 186.2 | 187 | 1,118 |
パワー | 611 | 122.2 | 123 | 734 |
合計 | 11,061 |
小計②の合計を2で割った数値が監督バフ後の『能力値』になります(11,061÷2=5,530.5=5,531)。
元々の『能力値』が4,607(9,213÷2=4,606.5)でしたから、ベルハイス選手にかかる監督バフは「924」と計算できます(=5,531-4,607)。
11人分をまとめると以下のようになります。
『能力値』 アフター | 『能力値』 ビフォー | 監督バフ 20% | |
ヴィエリ | 15,075 | 12,561 | 2,514 |
ベルハイス | 5,531 | 4,607 | 924 |
ケイタ・バルデ | 5,532 | 4,607 | 925 |
グティエレス | 5,531 | 4,607 | 924 |
バークリー | 5,533 | 4,608 | 925 |
P・ロサリオ | 5,531 | 4,607 | 924 |
ジョー・ゴメス | 5,532 | 4,607 | 925 |
マルシッチ | 6,219 | 5,180 | 1,039 |
コールマン | 5,530 | 4,606 | 924 |
ムリージョ | 5,532 | 4,607 | 925 |
ヤクボヴィッチ | 5,156 | 4,295 | 861 |
合計 | 70,702 | 58,892 | 11,810 |
ランク加算 | 5,050 | 5,050 | |
チーム総合値 | 75,752 | 63,942 |
スタメン11人全員の監督バフを合計すると「11,810」となります。
得意戦術バフの計算
得意戦術バフは、ヴィエリ選手しか対象になりませんので、計算は1回でOKです。
ヴィエリ選手は、限界突破5回なので「中央突破◎」となり『能力値』が30%上昇します。
ヴィエリ選手の『能力値』などはバンディエラ特徴の検証で紹介していますので省略します。
念のため、計算式は載せておきますので、気になる方は下のボタンを押して確認してください。
ヴィエリ選手の『能力値』は以下のようになります。
「ヴィエリ」 | 基本能力 | プレースタイル | 限界突破 | 移籍特訓 | アクセ | 小計① |
ドリブル | 1,325 | 423 | 2,577 | 0 | 180 | 4,505 |
シュート | 1,786 | 635 | 3,765 | 396 | 130 | 6,712 |
パス | 1,423 | 0 | 0 | 0 | 180 | 1,603 |
タックル | 146 | 0 | 0 | 0 | 0 | 146 |
パスカット | 112 | 0 | 0 | 0 | 50 | 162 |
マーク | 129 | 0 | 0 | 0 | 0 | 129 |
トラップ | 1,228 | 0 | 0 | 152 | 0 | 1,380 |
キープ | 1,669 | 0 | 0 | 0 | 220 | 1,889 |
プレイスキック | 43 | 0 | 0 | 0 | 0 | 43 |
精神 | 1,329 | 175 | 825 | 0 | 0 | 2,329 |
スタミナ | 997 | 0 | 0 | 0 | 0 | 997 |
スピード | 835 | 0 | 0 | 0 | 220 | 1,055 |
パワー | 1,771 | 387 | 2,013 | 0 | 0 | 4,171 |
合計 | 25,121 |
小計①に30%をかけて、端数が出るので切り上げ処理し、小計①に加算します。
「ヴィエリ」 | 小計① | 30% | 切り上げ後 | 小計② |
ドリブル | 4,505 | 1,351.5 | 1,352 | 5,857 |
シュート | 6,712 | 2,013.6 | 2,014 | 8,726 |
パス | 1,603 | 480.9 | 481 | 2,084 |
タックル | 146 | 43.8 | 44 | 190 |
パスカット | 162 | 48.6 | 49 | 211 |
マーク | 129 | 38.7 | 39 | 168 |
トラップ | 1,380 | 414.0 | 414 | 1,794 |
キープ | 1,889 | 566.7 | 567 | 2,456 |
プレイスキック | 43 | 12.9 | 13 | 56 |
精神 | 2,329 | 698.7 | 699 | 3,028 |
スタミナ | 997 | 299.1 | 300 | 1,297 |
スピード | 1,055 | 316.5 | 317 | 1,372 |
パワー | 4,171 | 1,251.3 | 1,252 | 5,423 |
合計 | 32,662 |
小計②の合計を2で割った数値が得意戦術バフ後の『能力値』になります(32,662÷2=16,331)。
元々の『能力値』が12,561(25,121÷2=12,560.5)でしたから、ヴィエリ選手にかかる得意戦術バフは「3,770」と計算できます(=16,331-12,561)。
計算の結果、ヴィエリ選手の得意戦術バフは「3,770」となりました。
監督バフ+得意戦術バフの計算検証
監督バフが11,810、得意戦術バフが3,770と計算できましたので、合計すると「15,580」になります。
最初のビフォーアフターでは「15,578」でしたから、わずかにズレています。
これは、監督バフと得意戦術バフを別々に計算して合計した影響で、切り上げ処理が多くなってしまうために起こっています。
実際には、ヴィエリ選手は50%(監督バフ20%+得意戦術バフ30%)、他の選手は20%(監督バフ20%のみ)として計算すると、ピッタリ一致します。
監督バフ+得意戦術バフ+BNDバフ
次に、全てのバフがかかった場合はどうなるでしょうか?
先ほどのチームで、BNDバフがヴィエリ選手のみにするため、控えに「イタリアの信念」を持ったボヌッチ選手を入れてみます。
監督バフ、得意戦術バフと同様の扱いだとすると、BNDバフの分も含めて合算してから、やぐま式で計算すればいいことになります。
ヴィエリ選手のバフ合計を60%(監督バフ20%+得意戦術バフ30%+BNDバフ10%)、それ以外の選手を20%として計算した結果がこちらです。
そして、実際の結果がこちら
はい、ピッタリ「16,835」で一致しました。
結論としては、BNDバフも含めて、全て合算してから、やぐま式で計算すればOKです。
まとめ
今回は各種バフ(監督バフ、得意戦術バフ、BNDバフ)が重複した場合に《チーム総合値》をどのように計算するのか検証しました。
検証の結果、各選手の『能力値』に対する上昇率は、一旦すべて合算してから計算する形になります。
また、すべてのバフが重複することで、最大65%アップ(監督バフ20%+得意戦術バフ30%+BNDバフ15%)することがわかりました。
3周年でBNDバフが追加され、★5監督が登場し戦術得意度も上がったことで、大きく環境が変わったことがよく理解できます。
《チーム総合値》を上げる場合には、3つのバフをいかにうまくかけていくかが重要になってきます。
さて、次回です。
実は、ここまで伏せていたのですが、今回の計算にはフォーメーションコンボによる上昇分を含んでいません。今回の計算は、フォメコンなし、フォメコン崩しの状態での《チーム総合値》の計算になります。
次回は、フォーメーションコンボが発動した場合にどのような計算をするのか解説・検証していきます。
以下は、マチョーニ監督のフォーメーションコンボの説明文ですが、この文章をよーく読まないとわからない事実が隠されていました。
なんだかわかりますか?わかっている方もわからない方も是非次回の記事を読んでみてください。
それでは、良きサカつくライフを!